工事現場

ここでは新規入場者教育を行う。
工事現場とはどういうところか?というところから始めよう。
工事現場の中は主に、「現場事務所」「作業員詰め所」「現場」と3つにわけられる。

現場事務所

「現場事務所」は元請業者、
すなわちその現場に勤務するゼネコンの監督さんが、事務仕事などを主にしている。
施主等の来客用会議室も完備されており、設備や設計監理事務所なども入っている
そんなお堅いイメージだが仕事の後は宴会場に変わったり
も、しばし、あるようだ・・・・

現場事務所

作業員詰め所

「作業員詰め所」は工事に携わる職人達の休憩所にあたる。
ほとんどの職人は詰め所で休憩したり、昼食をすませたりする。
休憩中はそれぞれ、雑誌を読んだり、タバコ、おしゃべりと、まったり休憩している。
そしてテーブルによっては「花札」などの賭け事がさかんに行われている。
まぁお金が絡んでいるのは今更言うまでもない・・・
バブル時期にはここで数百万のお金が動いていたとの伝説も残されている。

カブ
コイコイ

現場

そして、「現場」とは、上記の二つ以外の工事現場内全域を指す。
詰め所や駐車場近辺などには、ノーヘルメットゾーンが設けられており
現場に立ち入るときは必ず、保護具保護帽(ヘルメットなど)、
安全帯を、着用しなければならない。必ずだ。

そんな現場内には、安全の為の設備はしっかり管理されている。
が、実はそこに見えないキケンが沢山潜んでいる。
いつどこで何が起こるかわからない
事故のニオイがプンプンしているのだ。

現場の危険度=戦場

これが正解。
常に緊張感をもっていなければならない。
現場に出るときは、まず確認
周囲の確認安全ヨシ!!

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工事現場の一日・休憩時間と昼休み

作業時間と休憩時間

次に工事現場の一日。
安全サイクルと名付けられており
作業する時間の流れとしては4つに区切られている。

  • 8:00〜10:00
  • 10:30〜12:00
  • 13:00〜15:00
  • 15:30~17:00

現場の朝はam8時の朝礼から始まり、作業終了の定時はpm5時。
お昼休みは12~13時とキッチリと決まっている。
そして30分の小休止を10時と15時にとる。

小休止の時間には

休憩をとらなければ死んでしまう

と思わせるほどの勢いで、職人達は一斉に作業の手を止める。
そして、我先にと詰め所に戻る。

その後ろ姿は

まるで水を得た魚のように

軽やかだ。

この時この瞬間こそが職人達が生き生きする時間帯の一つでもある。

職人達の昼休み

12時になると、現場は一斉に人の気配がなくなり、
職人達は詰め所へと引き上げて、昼食をとる。
規模の大きい現場ともなると、場内に売店が設けられていたり、
中には食堂がある現場も存在する。

職人のお昼ご飯は、朝にコンビニで買ってくる者もいれば、
売店で買ったり、愛妻弁当を持って来たり。
専門のお弁当やさんが現場に売り出しに来る事もあれば、
仕出し弁当も注文することができるので、選択肢は多い。

現場の職人は飯が早い。
若い見習いがのんびり食べていようものなら、
『メシと仕事が早いのはあたりまえじゃ!』
と、無意味に怒鳴られることもある。

早飯早糞早算用ということわざは、過去のことわざではなく、
現場ではあたりまえに実践されているのである。

そして、一瞬で食べ終えたと思ったら、
お昼寝タイム。

スペインでいうシエスタだ。

しかし此処はジャパン。
お昼休みはピッタリ午後1時で終わり、
職人達は現場へと戻り作業を再開する。

終業時間は午後5時

定時の17時をまわると、一部を除きほとんどの業者は姿を消す。
仕事の都合上、残業や夜勤もあるが、
だいたい18時をまわると、場内は真っ暗になり静まりかえる。

しかし、中にはこんな状況も。
6時を過ぎ、日が落ちたこの時間帯から真の危険が迫ってくる。
電気設備が追いついてないような最上階では、
あたりが真っ暗になっても、仕事を続けなければならない。

安全とは名ばかりで、足下はおろか、自分の手元も見えにくい状況下での作業。
自分たちで投光器などを準備し、危険から身を守る。
こんな過酷な条件の中でも、街は進化し続けているのだ。

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行事や催し

そんな過酷な工事現場だが、辛いことばかりではない。
お祭り好きの職人達が楽しく仕事ができるような、環境作りがなされている。
様々な季節の催し、レクレーションがあり、
焼き肉大会や餅つき大会、カラオケ、ビンゴゲームなども行われる。

このような行事だが
楽しいことだけではなく、周囲の環境問題にも積極的に取り組んでいる。
「リサイクル運動」や「現場の周辺の掃除」など。
気性の荒い職人達だが協力しあって行う。しかも一生懸命に。
他にも、場内では細かいルールが沢山決められており、

その中でも特に厳しいのが
「喫煙は決められたところで」「ゴミは分別収集」「場内ポイ捨て禁止」
が挙げられる。

常識的なことだが、こんな当たり前の事を

ルールとして決めなければ
守れない職人達が多い

・・・大変困ったものだ。

そんな中、こんな職人の姿も見られる。
朝礼でキチンと並ばず現場監督に怒られたり・・・
週に一回行われる一斉清掃をサボって怒られたり・・・

こんな職人達のやりとり、どこかで見た記憶はないだろうか?
そう。学校だ。
いくつになっても怒られてる人はきっと

小学校の時も同じ事をして
怒られたに違いない・・・

しかし、そんな人達はごく一部。
現場全体で見ると、一人一人が職場をキレイにしようとする意識のレベルは高い。
自分の作業場を常にキレイにすることも、また、一流の職人なのだ。



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